1984年の創設以来、さまざまな学術イベントの開催、研究活動の企画ならびに研究者、博士課程の学生、大学院生などへの支援、その他学術出版物の刊行を行ってきました。イタリア文化会館・京都のセクションとして誕生し、2001年ー2008年はイタリア外務省、Istituto Italiano per l’Africa e l’Oriente (Is.I.A.O.)、ナポリ東洋大学 Istituto Universitario Orientale di Napoli (現在の Università degli Studi di Napoli “L’Orientale”) の2年協定により運営されました。2009年からは3年協定となり、イタリア外務省とともに多くのイタリアの大学や研究機関が、在日イタリア大使館とイタリア文化会館を通じて参加しています。
長年にわたり、特に東アジア諸国や日本との学術的協力を強化するため、日本にあるヨーロッパの研究機関と連絡を取り合い、さらには、この分野におけるヨーロッパ研究の統合システムの構築にイタリアが貢献することを表明しています。同時に、これまで多くの日本人研究者との密接な関係も築いてきました。特に京都大学とは正式な協定を結んでおり、他にも主要な国公立大学や私立大学に加え、5つの国立文系研究機関とより柔軟な形で提携を結んでいます。
また、研究所が位置する京都は、文化庁の移転が予定されるほどの学術・文化機関の集結地であり、多くの専門家が集うことから、東アジア全体を見渡すにはもっともふさわしい場所だといえるでしょう。