『絵入巻子本「伊曽保物語」―翻刻・解題・図版解説』(臨川書店、二〇二一年刊)の出版を記念して、編者を含む四人の研究者が、中世ヨーロッパ文学、中・近世日本文学、日本語学、美術史など様々な立場から、日本版『イソップ寓話集』の絵巻に切り込む。この絵入り巻子本六巻は十七世紀後半に制作され、奈良絵本・絵巻というジャンルの優れた例である。しかし、『伊曽保物語』の絵巻様式として現在知られる唯一のものであるにもかかわらず、学術的には一九三〇年に一度紹介されたのみであった。刊行をきっかけに、作品の存在を再確認すると同時に、発表者だけでなく、参加者も交えながら、その特徴や背景について語り合う。
パネリスト
■岸本恵実 (大阪大学准教授)
伊曽保物語の「ぱすとる」(羊飼い)―キリシタン版と国字本をつなぐことば
■兵頭俊樹 (和歌山大学准教授)
伊曽保物語と翻訳底本―文字と画を比べながら
■ローレンス・マルソー (イタリア東方学研究所客員研究員)
奈良絵本・絵巻としての西洋文学―絵入巻子本『伊曽保物語』の意義
ディスカッサント
■荒木浩 (国際日本文化研究センター教授)
※使用言語:日本語
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