Conferences and Workshops

通常、会議やワークショップは、日本およびヨーロッパの大学、研究機関との共同で開催しています。現在フランス国立極東学院と京都大学人文科学研究所が主要なパートナーとなっていますが、これに限らず、ISEASは30年以上にわたって日本における外国人研究者の国際的なコミュニティとして、さまざまな研究成果を発表する場を提供してきました。
日本における信仰と「知」のはざま - 中世・近世・近代を中心に -  北白川 EFEO Salon 2019-2020

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日本における信仰と「知」のはざま - 中世・近世・近代を中心に - 北白川 EFEO Salon 2019-2020

江戸の幻術と、その使い手たち―果心居士の物語を中心として―

門脇 大 (神戸星城高等学校・非常勤講師)

2019年12月7日 18:00

Italian School of East Asian Studies

本発表では、江戸の幻術と、その使い手たちに目を向ける。まず、江戸時代の文芸作品に描かれた幻術師―フィクションとしての幻術師―を検討する。その際に、「果心居士(かしんこじ)」という幻術師を中心に据え、果心居士の足跡をたどることで、室町時代末から現代にいたるまでの幻術師の物語を読み解くことを目指す。

次に、江戸期の資料に記録された幻術師の検証を通して、ノンフィクションとしての幻術師、および幻術・妖術・魔術などと称される妖しき術の実態に迫る。

江戸の幻術と、その使い手たちに関する文献を検証することによって、江戸時代の幻想的な側面を考察する。